キン肉マンで言うならジェロニモだ

五重のリングで名誉の戦死を遂げたためコメントは不可能です

社会派トーク

出張中、同僚との会話in車。

「なあ、クラぽんは『ゴッドシグマ』ってロボットアニメ知っとる?」

「は?はあ、まあ。」

「あの終わりの歌でさあ『スイキンチカモクドッテンカイメイ〜』てのがあっただろ。」

「はあ、ありましたね。そんなことよく覚えてますね。(て言うか、そんなことしか覚えてないよ、この人。)」

「オレはさあ、あの歌で『水星・金星・地球・火星・木星土星天王星海王星冥王星』の銀河系の並びを覚えた。」

「ああ、そういうのってありますね。僕は『西から昇ったお日様が東へ沈む』ってバカボンの歌で太陽がどちらから昇ってくるか覚えました。」

「『それでいいのだ〜』」

「逆ですからよくないんですけどね。『え、ウソ?ホント?』って言ってますし。」

「あと、オレさあ、『帰ってきたウルトラマン』でさあ、冒頭で冷やしたコップに熱いお湯を注いでコップを割っちゃう話があるわけよ。いわゆる熱膨張な。でプリズムって怪獣が出てきて、そいつが固くて固くて倒せんわけよ。で、ウルトラマンはひらめいた。海に投げ込んで一旦冷やす、そして光線で急激に熱する。熱膨張の利用な。そんな話で熱膨張というものがあることを知った。おかげでさあ、自慢じゃないけど、子供のころからコップにお湯を注いで割ったことないんだよねえ。」

「はあ、そうなんですか。たしかに自慢になりませんね。」

「あと、アレな、男ってさあ、割と機械いじれるじゃん。アレだってさあ、子供のころ超合金で遊んだじゃん。合体させたり分離させたり。あの経験が今になって生かされているわけだ。」

「さすがにそれはこじつけかと...。」

「このように!いわゆる子供向けの番組から子供たちは日々生きる術を学んでいるわけだ。そこでオレは思うんだよ。教育にもっと大胆に導入してはどうかと。おっと、どんな風に導入したらいいか聞きたくないかい?つか聞け。『たとえばどんな風に』と聞け。」

「は、はあ。たとえばどんな風に?」

「たとえばさあ、子供と言えばゴレンジャーとかそういう戦隊特撮モノなわけだ。おっと、そういえばオレは戦隊モノから赤はリーダー、青は何もせずにカッコつけとけ、黄はカレー、ピンクは紅一点、緑は目立たない、そういう組織論を学んだな。あ、そういえば『ゴレンジャー・ストーム』、あれモモ、黄、ミド、青ってボール渡してさあ、で最後にもらった青がセットするのな。で、赤が蹴る。とっとと青がセットしろっつーの。あとさあ、SL仮面っていうヤツが出てくる回があっ」

「で、たとえば?」

「まあ、とにかく戦隊モノな。子供たちはここから多くのものを学ぶわけだ。で、こういうのはどう?『掛け算戦隊 ククレンジャー』ってのは。子供たちもあっという間に九×九を覚えてしまうと言う寸法さ。」

「うわ、それはいいですねえ。語呂とか。キャッチーですよ。前置きはグダグだだけど。」

「だろ。で、この戦隊がすごいのは九×九だから当然81人メンバーがいるわけですよ。」

「そんなにいるんですか。さすがにそれはどうかと思います。」

「で、その81人もの大所帯をまとめるリーダーは『インイチガイチ・レッド』。分り易っ!九九の中でも一番存在意義がない、っつーか覚える必要がないのな。そんなヤツがリーダーの資格あるかっつーの。序列だけでリーダーを決めるとこうなるんだ。今の日本の状況みたいだと思わない?」

「いきなり社会派気取りですか。どうつながったのか分らないんですが。」

27歳(同僚)と29歳(オレ)の会話として如何なものかと。現代日本を憂う。社会派