AN EXCLUSIVE INTERVIEW
叙情デス音頭のパイオニアが長きにわたる沈黙を経て復活!ついに明かされた沈黙の真相、そしてニュー・アルバムについて語る
長く沈黙にあったJESUS AND GROOMY ASCOMPANISTが、ニュー・アルバム「DEPRESSED AND DIE(邦題「鬱氏の暗黒囃子」)」を引っさげてシーンに復帰した。前作「VOMIT(邦題「反逆の暗黒囃子」)」で叙情デス音頭というニュー・ジャンルの地平線を切り開き、シーンで圧倒的支持を受けた彼らが、なぜ3年もの沈黙状態にあったのか、バンドのブレインであるオレ・ダル・ヨンセン(三味線、お囃子)に真相を訊いた。
−突然の沈黙、そして突然の復活ですが、この沈黙の3年にいったい何があったのでしょうか?
オレ(以下O):OK。順を追って話させてくれ。あれは2001年12月8日のことだった。バンドのメンバーであるジェネラル・ノースサイドが合コンを持ちかけて来たんだ。長く続くツアーにいい加減あきあきしていたころだったから、一も二もなく飛びついたよ。前日忘年会で死ぬほど飲んで二日酔いだったにも関わらずだ。だが、待ち合わせの場所で合コン相手に出会ったときにしまったなと思ったよ。
−相手の容姿が気に入らなかったのでしょうか?
O:いや、そんなことは問題じゃない。容姿なんてのは全く関係ないんだ。いや、むしろ容姿はよかったのさ。
−何がマズかったのですか?
O:合コンの際、俺が重視するのは「いかに楽しく過ごせるか」ということなんだ。ジェネラルは別の目的があったようなんだが、まあ合コンというものの本質を考えるとそっちの方が正しいかもしれないな(笑)。彼女たちに会ったときに分かったのさ、この合コンは盛り上がらないと。こういうのは直感的に分かるものなんだ。そして案の定盛り上がらなかった。死ぬほど落ち込んだよ。
−彼女たちに失望したということでしょうか?
O:いや、ちょっと違うな。失望したのは自分自身に対してだ。合コンの場を盛り上げることができなかった自分の力量に失望したんだ。本当にがっかりしたよ。もう何をする気もおこらなかったんだ。音楽活動に対する情熱も失せてしまった。そして、バンドは休止した。それが沈黙の真相さ。
−それほど落ち込んでいたあなたがどうやってバンドへの情熱を取り戻したのでしょうか?
O:しばらく考えたのさ。すると考えが変わった。盛り上がらなかったのは俺のせいじゃない。俺は精一杯頑張った。でもどうすることもできなかった。それだけのことじゃないか。ああ、だけど勘違いしてほしくないのは、彼女たちに失望をしたわけじゃないんだ。責任転嫁をするつもりもない。まあ、感性が合わなかったということだけなんだ。
−沈黙の真相については分かりました。続いてニューアルバムについて聞かせてください。ニューアルバムではオープニングの「GET THE FUCK OUT(邦題「ノリが悪いやつは帰れ」)」が実に印象的な曲ですね。ジェネラルのデス・ヴォイスもさながら、あなたの哀愁の三味線が実に素晴らしいと思います。
O:有難う。そう言ってもらえてうれしいよ。日本海に向かって毎日練習した甲斐があったよ(笑)。ジェネラルはSUPER MONKEYS時代からのMAXの熱烈なファンでその影響も入っていると思うよ。実はその曲は件の事件についての歌なんだ。途中の囃子があるだろ。
−「ハァー、帰れ帰れ、ヤレソレ」という部分ですね。
O:そう、その部分さ。そこにメッセージがこめられているんだ。俺の偽らざる心境だ。もちろんポジティブな意味が込められている。退屈な時間をすごしているぐらいだったらその場から離れてしまうほうがよっぽど前向きなんじゃないかな。
−長時間のインタビューにおつきあいいただきありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。
O:長く待たせてすまなかった。でもこれからはノンストップさ。これからも懲りずにどんどん合コンしていくつもりだから、日本のファンのみんなも期待していてくれ!
−いや、合コンの話じゃなくて…。