キン肉マンで言うならジェロニモだ

五重のリングで名誉の戦死を遂げたためコメントは不可能です

道具

言葉ってのは、本来あるものをさすための道具であった筈で。その指し示すものが人によって解釈が違うとか、などということがあっては道具としては不具合なわけです。

とはいえ言葉には遊びの部分が多くあるのも一面であり、あるものを指すのにさまざまな表現があるのも事実です。

放送禁止用語ってのは、人が聞いて不快になる言葉を使ってはいけませんよと自粛(<この表現キライ。実際のところ迂遠な禁止でしかないのに。あからさまに禁止してないぶんタチが悪い。)を呼びかけているものですが、実際のところ表現を変えてしまえば、聞いた人が不快になる言葉がさししめすものを表現できてしまうわけで。実に不毛な。(例:×浮浪者、ルンペン、○レゲエ、路上生活者、ああ、これは本当に不毛で不毛で。)

こんなタイトルのCDを目にした今日。「21世紀のスキッツォイドマン」

えーと、これはキング・クリムゾンの企画ミニアルバムの邦題。CMタイアップで発売されたのだがもともとは20年前の1stに収録された曲。本来つけられていた「21世紀の精神異常者」はあまりにあまりだと言うことだろうが、英語ならいいの?こういう英語そのままの読みのカタカナで使うという用法、まあたしかに意味がダイレクトに伝わってこないんで、マイルドな表現なんだろうけど。この逆で英語そのままの読みのカタカナで使うと何だか生々しいって言葉があったりして。「セックス」っていうと生々しいけど、「性交」っていうと何だか小説の中の出来事みたいですね。淫靡な響きではありますが。