段階
とにかく今日は朝から眠かった。
いつもなら「あーめんどい。休んじゃえ。」ってなところ。だがしかし今日は夕方に仕事上の約束が入っていたゆえ、しかたなく出勤。それでも眠いことには変わりはなく、周囲の人々に眠い眠い眠いと繰り返し、自分がどれだけ眠いのか伝えようとしてたのです。
で気づいたのですが。自分がどれだけ眠いかってなかなか他人に伝わらない。
たとえば「好き」という感情には
- 結構いいよね
- 何だか気になるのよね
- ふん、あんなやつのどこがいいのよ。
- あの人のことが忘れられないの
- 世界中の誰よりも好きなの!
- 殺せば二度とだれの手にも渡らぬわ!!
- ユリアーーーーッ!!
って言うぐらいさまざまなランクの好きさ加減を微妙に表現できるわけですが、眠いってのは
- ちょっと眠いな
- すげー眠い
- なんぴとたりともオレの眠りを妨げることは許さん。
- パトラッシュ、ぼくとても疲れちゃったんだ・・・
ぐらいしか表現の段階がないわけで。加えて眠いということを形容する言葉って「泥のように眠い」ぐらいしか思いつきません。
これは困った。うまく眠いということを伝える術はないのか、などと考えた挙句、「眠い、泥のように眠い、いやむしろ泥だね。」と口走ってみたのですが。伝わらないのです。眠いんで頭も働かず、ウィットに飛んだ言葉を用意することもできず。困った。オレの眠さ加減は伝わらないのか。ああ、オレの脳とあの子の脳を直結することができたらこの思いを伝えることができるのに!
なんてことを考えてちょっと不機嫌になってたら、「今日は不機嫌だなあ。眠いの?」なんて言ってもらえました。言葉は無力です。そして、自分がどれくらい眠いか他人に伝わったところで、眠いのには変わりがないのです。