キン肉マンで言うならジェロニモだ

五重のリングで名誉の戦死を遂げたためコメントは不可能です

連敗記録

高校野球まっさかり。高校野球の抑圧された爽やかさというのが好きではないのだが(悪いのは高校球児ではない。念のため。)、それでも地元代表ということになると何となく応援してしまう。

で、鳥取県代表が緒戦に臨んだのであるが、見事敗戦。これで鳥取県代表校は8年連続初戦敗退だそうな。うわあ。こうなると記録更新を続けて不朽の記録を打ち立ててほしいような。不名誉な記録でも、記録は記録。

そのうち記録更新が目的となってきて。

「頑張って今年も負けてこいよ!」と励ましの声とともに暖かく高校球児を送り出す鳥取県民。応援の声に応えるために、球児たちも記録更新に向けて、エラーやわざとらしくない空振りで健闘。

だが、「今年こそ、鳥取県の連続初戦敗退記録をストップしてやる!」と燃える対戦校の連続四球作戦の前にはなすすべもなく、あえなく1回コールド勝ちを喫してしまうのであった。

「くそう!奴らめ、あんな汚い手を使ってまで俺たちに負けたいのか。せめて正々堂々と勝負してくれれば...。畜生、畜生...。」

汚された勝利、奪われた敗北に悔し涙を流す球児たち。だが、あくまでも穢れなき高校球児たちというイメージをうたうマスメディアは、そんな球児たちの声をかきけしてしまう。その後も連続四球作戦の前になすすべもなく優勝を遂げてしまう球児たち。優勝という惨憺たる結果に打ちひしがれる球児たちに対して監督が言う。

「この借りは来年返せばいい。来年もここに絶対来よう。そして見事に負けて見せよう!」

「はいっ!監督!絶対この借りは返して見せます!なあ、みんな!」

「おーっ!」

甲子園での1敗をめざして雪辱を誓う球児たち。

そして、負けるための努力を続けた球児たちは、地区予選でその成果を発揮、地区予選1回戦敗退という結果に、決してその借りを返すことはできないのであった。

がんばれさわやかナインたち!