希少性

ゴキブリってのは一応昆虫ですよね。オオクワガタってのはまぎれもない昆虫ですよね。同じ昆虫でも、かたや皆の嫌われ者、かたや一匹10万円で売買されたり。この違いはなんでしょう。

答えは簡単、希少性。オオクワガタは滅多にみつかんないから珍重される。たとえばオオクワガタが家の中をカサコソと這い回っているような生物で、「一匹見たら２０匹はいると考えたほうがいい」っていうような昆虫だったら、「キャー、オオクワ！こっちへ来ないでー！」とか言われるのは必至なわけで。

たとえばですよ、何らかのウィルスが流行ったりして、ゴキブリがこの世からいなくなったとしましょう。ゴキブリが「黒いダイヤモンド」とか呼ばれてとりひきされたりする世の中がやってくるわけです。

世の中で価値があるとされているものってこの程度のものなんじゃないのか、と。「希少かどうか」じゃなくて、「ホントに自分にとって大切なのか」できちんと判断していきたい。

などと、捕獲したゴキを見て思う。所詮ゴキブリ。火刑。