今日の学級会
「今日の学級会では、カレー解禁について話します。そろそろ夏も終わって涼しくなってきたので、カレーを作っていいかを決めたいと思います。意見のある人はいますか。」
………シーン。
「意見のある人はいないようですね。何でもいいから意見を出してください。」
「はい、委員長。」
「はい、轟さん。」
「松野くんが高橋くんをいじめてました。」
「本当ですか、松野くん。」
「違います。いじめてません。」
「見ましたー。高橋くんの上履きをトイレに投げ込んでましたー。」
「おまえ、男子トイレに入ったのかよー。このヘンタイ。」
「入ってないですー。でも外からでも見えたんですー。」
「のぞいたのかよー。やっぱヘンタイじゃん。ヘンタイ。」
ヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ
「あー、松野が轟を泣かせたー。」
「ヒック、ヒック、ヒッ、のぞいてないもん。のぞいてないもん。ヒッ。」
「はい、委員長。松野くんは轟さんにあやまったらいいと思います。」
「オレ悪くないもん。」
「悪いじゃない。泣かせたんだから。あやまりなさいよ。」
「何であやまんなきゃいけないんだよ。」
あーやまれ、あーやまれ、あーやまれ、あーやまれ
「オ、オレが何で、あやまんなきゃいけないんだよ。轟が勝手に泣いたんだろ。」
「何言ってんのよ。松野が轟さんを泣かせたんじゃない。あやまんなさいよ。」
「あやまんなさいよ。」
あーやまれ、あーやまれ、あーやまれ、あーやまれ
「ビッ、びえええええーーーん。オ、オレが泣かせたんじゃな、ズッ、ねえ、ズッ。」
「ああ、松野くんまでないてしまいましたね。」
キンコンカーンコーン
「時間が来たので、松野くんが轟さんに謝るかどうかは明日決めたいと思います。とりあえず、今日はカレーを作っていいかどうか多数決で決めたいと思います。作ればいいと思う人。」
パッ………シーン。
「多田くん一人ですね。じゃあ、作らない方がいいと思う人。」
パパパパパッ。
「5人。ではどっちでもいいと思う人。」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ。
「25人。はい、多数決でどっちでもいいということに決まりました。作りたい人は作ってください。それでは今日の学級会は終わります。起立。」
ザザッ。
「礼。」
せんせいさようなら。みなさんさようなら。
というような脳内会議の結果、そろそろ涼しくなってきたのでカレーを作ってみました。たくさん作りすぎたのでこれから1週間はカレーです。鶏肉をもっといれればいいと思いました。